じいちゃん

先週、妹から父方のじいちゃんが亡くなったとメールが来た。
葬式に出たかったけど、とても行けそうにないので電報を送っておいた。
ここ一年は入退院を繰り返していたので疑問は無かったけど・・・90歳だった。
よく考えてみると不思議な人だったと思う。


いつもニコニコしてて「フォ、フォ」て言いながら話してた。
「フォ、フォ」じゃ分からないからじいちゃんと話すときは、ばあちゃんが通訳して話してくれた。


昔の話だけど、戦争から帰って来て捕虜としてアメリカに連れて行かれた事があるらしい。
その時、うちのじいちゃんはコックの手伝いとして働かせられたらしくて、他の人たちと違っていろいろ珍しい物を食べさせてくれたり、良くしてもらってたらしい。
あと戦争で人肉を食べた事があるらしくて人肉は酸っぱかったて言ってた・・・


実は今年の春に五年振りぐらいにじいちゃんに会ってて、その時はもうだいぶ弱っている感じだった。
凄く喜んでくれて、帰ろうとするとじいちゃんは泣きながら俺の手を掴んで帰るのを悲しんでくれてた・・・
でも、春に会ってて本当に良かった。
今までありがとう、新一じいちゃん


一番気になるのは親父がどう思ってるんだろうって事
もう駄目だろうとか言ってたから大体準備はできてたとは思うけど
あの人がどういう風に自分の父の死について考えてるのか
俺もいつかは親父と同じような立場になるんだろうけど
その時なにを思うんだろ